
技能:環境間題を解決するための技能を身に付けること。
評価能力:環境状況の測定や教育のプログラムを生態学的・政治的・経済的・社会的・美的、その他の教育的見地にたって評価できること。
参加:環境問題を解決するための行動を確実にするために、環境問題に関する責任と事態の緊急性についての認識を深めること。
トビリシ宣言2)
[目標]
気づき:全体的な環境及びその間題に関しての気づきと感性を身につける。
知識:環境及びその問題について、さまざまな経験をし、基本的な理解を得る。
態度:環境について関心を持ち、価値観を育て、環境改善と保護にとりくむきっかけを見つける。
技能:環境問題を確認し、解決する技術を身につける。
参加:環境問題の解決に向けた活動のさまざまなレベルで積極的にかかわる。
[原則]
環境教育は
・全ての環境を考慮すること。自然環境、人工環境、技術的環境、社会的環境(政治的、経済的、文化的、歴史的、審美的など)
・生涯学習であること。就学前に始まり、すべての学校教育および学校外教育において継続されること。
・学際的な取り組み。全体的でバランスのとれた見方を与えるために、それぞれの教科の内容を活用すること。
・地域、国、アジアなどの地域、および国際的な観点から、主要な環境問題を取り上げ、生徒達が他の地理的地域における環境条件についての新たな洞察が得られるようにする。
・歴史的な観点を考慮しながら、現在および未来における環境の状況に焦点を当てること。
・環境間題の解決および予防のためには地域、国、国際的な協力が重要でかっまた必要であることを伝える。
・開発と成長の計画において、環境の観点を明確に考慮する事を主張する。
・学習者が自分たちの学習体験の計画づくりに参加する。
・環境についての感性、知識、問題解決技術、価値観の明確化などを発達段階に応じて形成すること。
・環境問題の現象および真の原因を学習者が発見できるように手助けする。
・環境間題の複雑さを強調し、批判的な見方や問題解決技術を身につけることの大切さを強調する。
・多様な学習環境を活用し、環境について、そして環境から学ぶさまざまな教育・学習手法を活用し、実践活動および直接体験を重視すること。
今までのほとんどの学習が「理解する」ことを目標としていたのに対して、ここで注目すべきは最終目標として「行動する」ことを目指していることです。さらに注目すべきは最初の段階に「気づき」があることです。環境教育では知識として知っているだけでは全く意味がなく、確実な行動へと結び付かなければ意味がありません。確実な行動、すなわち自らの考えによって起こす行動は、真に理解したときに起きると考えられています。真の理解へと導くには、他から与えられたものではなくて、自らが感じ、気づかなければなりません。そのうえで正しい理解が得られることにより行動が確実で内発的なものとなります。
十分な知識を得ることにより行動が起きるのではないかと考えられていましたが、「気づくこと」「感じること」を念頭に置かなかったためになかなか行動へと結び付かなかっ
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